2015-09-15

価格の心理学

昨日、10年お付き合いのある先輩と飲みに行きました。
飲みに、と言っても、私は大阪まで車で出ていたので、横でウーロン茶を飲んでいるだけでしたが…

焼き鳥を食べていたんですけど、行った時は人がいっぱいで、3時間くらいいたのですが、帰り間際は空いていました。

焼き鳥屋の大将は64歳。カウンターのみのお店で、炭火のコンロが入口近くに。いい匂いが入った瞬間にしてきます。
大将はカウンターで汗だくになり、苦労がにじみ出ている顔をしていますが、常にニコニコしています。顔は怖いですが・・・

 

お客さんがみんな帰ったので、大将に今までの商売の推移を色々と聞いていました。
もう30年以上やってるとの事で、話はバブル期へ。

当時は月に450万位の売上で、売上だけではなく、みんなチップを置いていったそうです。儲かってしゃあない状態だった様です。
あ、ちなみに、大阪市内の下町にあります。

 

「儲かってたんですね!」
「ちゃうねん、何回もドロボー入られて、1週間分の売上をマルマル持っていかれた事もあんねん」

チャリンコに乗って近所に買い物に行き、カバンをチャリンコに乗せたまま買い物する、という、時代を感じる話ですが、今聞いたら、そりゃ取られるやろ!というお話をいっぱい聞きました。

 

私の先輩は20年前からその焼き鳥やさんに通っていて、

 

「大将、値上げしすぎちゃいますの!」
「当時の倍位になってるやん」

 

私は初めてだったので、値段の事はわかりませんでしたが、とにかく安い。
二人飲んで(私はウーロンですが)大量に食って、1万行かず。

 

でも値段を上げたとの事。
そして興味深いのが、粗利は当時と同じ位あるという事。

もちろんバブル期の売上を超える事はありません。
しかし利益は同じ位。
どちらが良いかは、歴然ですね。

 

「値下げして潰れる店があっても、値上げして潰れる店はない」

という事です。

 

私も以前にオンライン販売で安価ではないものを安価で提供したことがあります。
結局のところ、祖利益が低く、辞めざるを得ない状況になりました。

 

一時的に値下げやキャンペーンは問題ではありません。
それが、来店の目的であって、さらには店内にも追加購入を促すシステムがあるならなお更良いですね。

ただ、基本の料金の値下げは経営の首を絞めます。

 

「人は支払う価格相応の価値を感じる」

というものです。

 

店頭で安い価格ばかり書いていると、ただの安い店。

そこにお客さんは、「安い店、価値の低い店」と感じます。

 

技術職は価値提供ですし、従来価格は下げるべきではありません。

ちなみに私の個人的体験ですが、同じ業種のお店が2軒並んでいて、どちらに行こうか迷った事があります。

 

一方は安い店。もう一方は標準より少し高い店。
あ、怪しい店ではありませんよ。
マッサージ店ですからね、キチンとした!!

そして、私の目的は、疲れた体を癒す事でした。

選んだのは、高い店です。

 

「安い店は、適当なマッサージしかしなさそうだな」と思い、こう決断したのです。

 

心理学的に言うと、同じ内容であっても、価格が高い方が満足感を得られるという事があります。

 

今日は、通常料金の値下げはやめましょうというお話でした。

私もそうしています。

 

1個1億円位の商品でも作りたいものです(笑)

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