「店長任せたぞ」の抜け目 | 美容室高収益仕組み化研究会
2016-01-24

「店長任せたぞ」の抜け目

昔あったお話です。

 

創業当時、私はとにかく、
自分を露出しなければ、と、
ひたすら、美容室さんに
飛び込み営業をしていました。

 

これを読んでいるあなたなら、
飛び込み営業がどんなモノなのか
すぐにわかるでしょう。

当時は、ことごとく砕け散りました。
次に行く美容室さんでも、
「また断られるかなあ」という、

ネガティブな気持ちになる事も
たくさんありました。

 

でも、〇〇件行ったら、うち〇件は何らかの
取引が始まる、という風に、
自分を無理やり言い聞かせ、
訪問販売かの様に、ひたすら回りました。

でもそのおかげで、
お付き合いしたいなと言う美容室経営者さんとの
たくさんの出会いがあり、今があります。

 

回りから
「飛び込み営業なんかで仕事取れないでしょ」
等、しょっちゅう言われました。

幸いにも僕は営業・接客のスキルを学んでいたので、
確率は悪くはありませんでしたし、
回りから否定されるたびに、

「お前みたいに、やった事無いヤツに否定される理由は無いわ!」

と、私を否定する人間に、心の中で思っていました。

 

まあ、そんなベタな事をひたすらやり続けた事が
今の自分を形成しています。

 

 

当時というか、こんな話がありました。

 

とある美容室さんで、とっかかりの
仕事を頂き、それをやりました。

すると、結果がドカン!と出ました。

 

当時お客さんに困っていた私は、

「やった!今後も一緒に仕事が出来る!」と
心の中で思いました。

 

というのも、5000円程度の投資で、
10万近くの売上を作る事が
出来たのです。
期間は1カ月で、ですよ。

 

5000円出して、10万上がったら、
あなたならどう思います?

ふつう、そんな事してくれる業者さんとの
取引は今後もしてみたいと思いますよね?

(コレ、値引きは一切していない取組みです)

 

そして、そのお店とは、
取引がその1回のみで終わりました。

 

なぜか。

私は、その美容室さんが、
今後も継続してくれるだろうと
思い込んでいました。

 

だって、値引き、サービスは何もせず、
ただ、美容室の価値を適切にお客さんに
伝えるべき事をして、
それでプラス10万上がったからです。

 

でも、継続しなかったんです。

 

理由は、担当者が経営者ではなく、

「意欲の低い雇われ店長さん」だったからです。

 

勘違いしないで頂きたいのですが、
雇われ店長さんを否定している訳では
ありません。

 

最初、経営者さんと商談し、
その続きは店長としてくれとの事だったので、
私は仕方なく、店長と商談しました。

「一度やってみましょう」と、
まずやってみるという事になりました。

 

そして、先ほど言った、10万程の
結果が出ました。

この結果については、その店長は
「良かった」と言ってました。

 

そして、その後です。

「結果は良かったけど、
 手間ヒマ考えたら、やる価値あまりない」

と、その雇われ店長が言ってきたのです。

 

どういう店長だったかというと、
いわゆる、外ヅラの良さそうな、
しかも、経営者さんが好むような、
自分の見せ方をある程度心得ている様な
店長さんでした。

多分、経営者さんからのウケというか、
評価は高い店長さんだと考えられます。

 

そして、この店長が言う「手間」というのは、
時間にして、「1時間の作業」です。

正確に言うと、3人のスタッフで1時間を取り、
それで完成するモノです。

 

経営者のあなたなら、この結果は
アリと思いませんか?

1時間で、たった5000円の投資で、
10万の売上が上がった。

 

社内でどの様な報告をしているのか
分かりませんが、

私はその経営者から、前もって、
「今後の取引をする、しないは、
 店長に一任しているので」と

言われていました。

 

きっとこの経営者は、
今回の結果を正確に理解していません。

そしてこの対応を受けた私は、
その美容室に二度と行く事は
ありません。

 

この店長は、数字の意識が
あまりにも低すぎるのです。

それともうひとつは、
「自分で新しいモノを取り入れる事」
に対し、責任を持てなかったのです。

そして、それを、
どの様に経営者に共有したのか
知りませんが、

その経営者さんからの連絡が
その後なかった事を考えると、
作業のプロセスと結果を、
店長から経営者に的確に
伝えていなかった可能性があります。

 

 

この雇われ店長さんは、
「自分がやりたいかどうか」という
判断をした可能性が高いです。

結果の出るやり方をこの機会で
知ったにも関わらず、

「3人で1時間」という事を
手間だ、と解釈し、取引を辞め、
終了です。

 

経営者って、
星野監督みたいに、ガッツリ管理するか、
「お前に任せた」という、完全なる権限移譲、
このどちらかで物事を進める事もあります。

 

今はこのどちらでもなく、
「状況対応型マネジメント」が
最も作用するとなっていますが、

もし、店長に完全に任せきりで、
その任せた分野の仕事の内容、結果を
ひとつひとつ、キチンと確認していないと、
この様に、

「経営側の判断ではなく、店長独自の判断」

で、チャンスを失っている可能性があります。

 

実際、勤め人と言うのは、
経営者と目線が全く違います。

完全に合致する事はまずありませんし、
どの様にココで上手く働くか、という事も
よーく考えているのがふつうです。

 

 

「お前に任せた」というのは、
とても聞こえは良いです。

でも、言い換えると、
都合のよいマネジメントです。

 

そして、
「お前に任せた」だけで、
成長する人間と、そうでは無い人間が
ハッキリ分かれます。

そうでは無い人間には、
任せた、は意味がありません。

逆に、お店をダメにする可能性が
高いです。

 

どの業種・業界の経営者でも、
「任せる」という事をしがちですが、

スタッフ、店長と言うのは、

「各タスク(ひとつひとつの業務)」に対し、

対応を変えなければなりません。

 

未熟なタスクに対しては、
ゼロから付きっきりで教える。

成熟している業務(タスク)に関しては、
心的支援のみをする。

 

という風に、ひとりの人間を、
人間として見るのではなく、

「彼の〇〇に関するこの業務の能力は、△△△だ」

という風に、ひとつひとつ分けて考え、

その一つ一つに、

星野監督風な対応なのか、
(マイクロマネジメントと言います)
完全権限移譲するのか、という事を

分割し、対応しなければなりません。

 

 

未熟な業務(タスク)を放置しておくと、

育ちません。

 

任せっきりのせいで、
あなたのチャンスを逃している事は
たくさんあるかもしれません。

 

専門店ビジネスは、

「人」の要素が最も大切です。

 

その価値をもっと生かす為に、
今が適正なのかどうか、という事を
常々意識し、確認、改善しなければ
なりません。

 

店長だけではなく、スタッフに対しても
同じことが言えます。

 

丸投げし、放置しているのは、

マネジメントとは言いません。

 

気分よく働いてもらう為に、
言いたい事も言わないでいる、
という考え方であれば、

お互いに向き合っていないという
事になります。

 

私もマネジメントでは、
色々と苦労しましたが、
正しいマネジメントの技術を学び、

実践での経験数を増やせば、
あるべきマネジメントの姿、

スタッフ、店長と、
あるべき関係値でいる事が出来ます。

 

放置している事はありませんか?

 

 

 

 

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